創作怪談

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気がつくと病院で、肝試しをした時の友達や、先生や、親達が僕を取り囲んでいた。 「あなたは一週間、気を失っていたのよ」 母さんがそう言った。 それから暫くして、医者と警察官が部屋にやってきてから、幾つか質問された。 なにをしていたの? なにがあったの? なにを見たの? 僕は、わからない、と答えた。 なにも覚えていないんです。 そう言うと警察官は、 「なにか思い出したら連絡してね」 と笑顔で病室をあとにした。 親や先生に怒られるかと思ったが、何も言われず僕を長い間見つめていた。 数日入院してから退院し、学校に戻ることができた。
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