創作怪談

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学校では、もうあの怪談のことは誰も話さなくなっていた。 一緒に肝試しに行った友人達も例外ではなく、みな何事もなかったように生活していた。 今ではあの時のことを夢だったのではないかと思うときがある。 けれど僕の首には、あれが夢じゃなかったことを証明する物がある。 手の形がくっきり残った、ちょうど首を絞める時につくような赤黒い痣が。
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