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君の手
“綺麗な手やね…”
私は君の手をとって言う
“細くて…長くて…美しい手やわ…”
まるで女の子の手みたい
白くて美しい君の手…
そっと指を絡める…
“…冷たいやろ?”
“ほんまやな…冷え症なんかな…”
絡めた指に力が入る…
“…でも…手が冷たい人は心が温かいって言うやん”
私は君の目を見つめてそう言った…
フッと笑う君
“…自分嫌いなんさ…細くて小さい手…”
“そうか?…
私は好きやよ…
細くて綺麗な君の手が…”
冷たい君の手に私の温もりが伝わって行く…
“…手あったかいな…
…”
二人は絡めた指を離さない…
温かい時間が流れる…
いつまでも…
君の手を離したくない…
君をずっと温めていたい…
君の美しい手を眺め…
私はそう願う…
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