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数分後、茉代が眠る部屋の隣の部屋が騒がしくなる。
やがてその騒音は茉代が眠る部屋にやってくる。
「朝だぞ、お兄ちゃーん!!起きやがれー!!」
最高の笑顔で、赤い彗星が飛び込んできた。
赤い彗星、もとい赤毛の少女はベッドの上に膨らみがあるのを発見。
「妹ラブラブキーック!!」
突如、目を爛々と輝かせ、飛び蹴りをした。
蹴りはまっすぐベッドの膨らみへと向かい、直撃する。
が、ブーっと拍子抜けする音がした。
少女が布団をめくると中にはブーブークッションが置いてあるだけだった。
ブーブークッションにはドッキリ大成功の文字と豚のプリント。
そしてそれを少女が見ている間に、ベッドの下から手が伸び、少女の足首をがっちり掴む。
少女は女の子らしい悲鳴をあげたとほぼ同時に宙吊りにされた。
「はじめまして」
宙吊りにした人物が言う。
少女の長い赤髪は地面に垂れ、めくれかけるスカートを必死に押さえながら、少女は自分を宙吊りにした人物の顔を見上げる。
宙吊りにされた少女の視界は自然と逆さまになるが、その目に映る人物は間違いようがなかった。
「おはよー、お兄ちゃん。今日のパンツはフリルが付いてて可愛いでしょー?」
少女はやや怯えながら、話しかける。
パンツの話題を持ち出すのはどうかと思うが。
「ノーパンのくせに何を言うか」
茉代は冷たく言い放つ。
少女はパンツなど穿いていなかった。
少女を窓からポイ捨てし、茉代は着替えを済ませて部屋を出る。
部屋を出てすぐ、足元にフリルのついたパンツを発見。
持ち主に覚えがあるため、パンツを拾い、さっきの窓から投げ捨てた。
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