リメンバー

はじめまして

今日も何事もなく一日が終わる。

夕食を食べ、風呂に入り、歯を磨く。

そして後は寝るだけ。

妹の騒ぐ夕食を終え、妹に風呂を覗かれ、妹に歯ブラシを使われる。

お前、本当に妹のポジションを狙っているのか？

そう疑いたくなる奇怪な行動を繰り広げる妹。

そして、なんだかんだで茉代はその時間を楽しんでいた。

茉代は壁に掛けられているカレンダーに近付き。

「明日こそ、楽しい日でありますように」

そう言って、今日の日付、２月７日にバツ印を付けた。

茉代はベッドに寝転がり天井を見上がる。

「いつか、きっと」

弱々しい、すがるような声で呟き、茉代は深い眠りの世界へと落ちていった。