192人が本棚に入れています
本棚に追加
もしかしたら…んん、絶対。
優はわかってるんだ、
俺が、もうすぐいなくなること。
「楓、本当に外いかなくていい?」
「いいんだよ、もう」
そう少し冷たく言えば、
優は情けない顔のまま出ていった。
普通にしてたらかっこいいのに。
と思いながらもベットの横に放置していたギターを手に取り、適当にひいた。
気付けば夜になっていて怒られた。
そうやって改めて気付いたんだ。
親さえも滅多に来ない俺を
一番考えてくれてる人が優で、
俺にとっても一番大切なのは
親より、自分より、優だということに。
最初のコメントを投稿しよう!