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「出来た!」 久々にやった曲作りは、 優にばれないように なおかつ自分の体調を これ以上崩さないように 色々あって不安だけど しっかり作れた気がする。 「楓、理斗くん来たけど大丈夫?」 「もちろん!」 慌てて楽譜を隠し ちょっと無理して強がれば 優は笑う。 あの笑顔が見れるなら 誰でも少しぐらい我慢するよ。 「出来たの?」 「おそかった?」 「ありがとっ、ちょうどよかった」 持って来てくれた大きな袋の中には、優との思い出のあの木。 最後に見たかったけど 今となってはこれで十分。 あとひとつ、 手紙、書いとこう。
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