~じゅんす編~

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じゅんすは自転車を止めた。 「着いたよ」 「ありがとございます…昨日も」 「いいよ、じゃあね」 「はい」 翔子はじゅんすに頭を下げ、校舎に向かって歩いていった。 じゅんすは後ろ姿を見ていた。 「運命…の子だと、いいな」 じゅんすは小さくつぶやき、歩きだした 『日本から、引っ越して来ました。山田です。よろしくお願いします』 パチパチ。 翔子は自分の席についた。 ちょうど窓側の席だった。 あの人の……名前…聞いてなかったな。 また逢えるといいな。 翔子は空をずっと見ていた。 「翔子ちゃんだっけ?よろしくね。アタシは美希」 「ぁ、よろしく。美希……ちゃん…」 早速、友達ができた。 でも、翔子の嫌いなタイプの女だった。 友達…になるかは、まだ分からない。 「また明日ね。」 「ばいばい。」 翔子は自転車を押しながら帰った。 途中でコンビニにより、大好きなキムチを買って帰った。 「ただいまー」 「翔子ー!お隣の人がいらっしゃるから早く着替えてきなさーい」 「は~い」 隣の人きてんだ。 息子さん……が来たのかな?
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