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――‥
「ふぁ…っ」
岬は1限目の授業が終わるなり、欠伸する。
それを見た川島が呆れた顔をした
「霧島、お前…
昨日、何時に寝たんだ?」
「え?何時でしたっけ‥?」
「…………」
岬から返ってきた言葉に、ますます呆れ返る川島。……と、そこへ
『川島~~っ!!!志紀先生が呼んでんぜ?職員室に来いだってさ』
「わかった。ありがとう」
川島は男子生徒の言葉に頷くと、ツカツカと岬の真ん前にやってきた
「いいか、俺がいない間にトラブルだけは起こすなよ」
「失礼ですね! 人をトラブルメーカー呼ばわりするなんて」
いや、失礼もなにも十分トラブルメーカーじゃん…;
などと、クラスメートのツッコミに岬は知るよしもなく、出て行った川島を恨めしげに睨んでいた
――ごそごそ…
ひょこっ!
”うっへ~!世話役タイプだな、ありゃあ!”
「あれはあれで面倒く・・・ って、おま…っ!!!」
”よっ!”
ハッとした岬が声のするほうに視線を移すと、なんと小人=自称サンタが岬の制服の胸ポケットから片手を出し、片目ウィンクしていた
――ずぼっ
小人をすぐに胸元から掴み出すと急いでズボンのポケットに突っ込んだ。
「み…「トイレ行ってきます」…あ、うん」
椿の声を遮るや、岬はトイレに駆け込んだ
「…あいつ、よっぽど我慢してたのか?」
岬が走ってトイレに駆け込む姿にクラスメートたちは珍しげに首を傾げていた‥
――……
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