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―バンッ!!!!
「なぜ、お前が此処にいる!?一体いつ僕の制服の胸ポケットに忍び込んだんだ?!」
”あ゙~… お前が飯食ってるときだよ”
岬はトイレに駆け込むなり、個室に入ると先ほどズボンのポケットに突っ込んだ小人をわし掴みにし、ギリギリ…っと掴む手に力を込めていく
”ちょ゙っ…ぐえっ! ”
小人は真っ青。痙攣までしつつある…
「お前は一体、何がしたいんだ?」
――‥
「……霧島」
ぴとっ
「…………え、すみません。なんの真似ですかソレ」
教室に戻るなり、岬の額に手を当て顔をしかめる川島に岬は不審がる
「…おかしいな。熱はないな」
首を傾げる川島に岬はまったく、話の経緯がわからない。
どうやら、川島の話によると、岬の教室での行動が不審だったことと、個室のトイレで岬一人がブツブツ呟いているのを聞いたクラスメートが川島に言ってしまったのだ。
岬の挙動不審な行動に川島は岬が熱を出しているのではないかと思っていたらしいが、岬にそんな様子は見受けられない。
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