1.ミニマム-

21/34
前へ
/82ページ
次へ
なんて、恐ろしい子供ッスか!? 拳に込められた殺意を感じたッスよ!!!? ヒェェェっっ!!!とガタガタ震える図体デカいトナカイに、同じく部屋の隅っこに避難し、ガクガクと震える小人サンタ‥ そして、ソレを冷ややかな目で眺める岬。 -だが、サンタは諦めなかった。サンタの誇りにかけて… ”お…っ 俺は… 俺はサンタだっっ!!!” 「知ってる。さっきから何度も聞いた」 さらに冷ややさが増す岬… ”うぐっ!” 『……サンタ… 小人種族のくせに何でそこまで…』 ”俺は小人だ… お前たち、巨人族からしたら俺たちゃぁ、力も強くない! けどな… そんな俺にも一族の名にかけてサンタという誇りがあんだよ!” 『サンタ…』 え?なに、このくっさい芝居… どうでもいいから早く出て行ってくれ 岬は切実に願うばかりだった。 .
/82ページ

最初のコメントを投稿しよう!

1383人が本棚に入れています
本棚に追加