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――ガバッ!
「うわぁぁぁぁ!!!!ぼ、僕の‥ 僕の貴重な宝たちがぁぁぁ!!!」
………泣いた。今度は思いっきり泣きはじめた。
「…た、たからぁぁっ!?」
シフォンはハッと我に返るなり、素っ頓狂な声を上げてしまった。
― もしかして… 熱上がってる?
カイルは首を傾げる
「ぼ… ぅっ‥ ヒック!ぼ… 僕の…グスッ 僕がく、苦労して…ヒック……手に入れた宝が… 不良になったシフォンと…グスッ
サンタになった俺様な結城先生と、二足歩行の2mはあるトナカイになったノクスが…っ
ヒック、僕の部屋をむちゃくちゃに……ッ あ、集めた宝が…っ グスッ 粉々に…っ」
マジ泣きしてる岬に保健室は静まり返る…
「……霧島は熱が出るとキャラが変わるのか?」
シフォンの服に顔を埋め、静かに泣く岬に結城は引き攣った顔で、指差す先はぷるぷる…震える。
「…熱だけじゃありませんが」
そう答えるのはシフォン。確か、あのストーカーのときも--
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