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「霧島、今から保健室に行くぞ」
「室長、何も怖いことなんてないですから、もう一度、診てもらいましょう?」
「え?な、なんだ!?」
二人を纏う異様なオーラに岬は慌てる
ちょっと待て。僕はお前たちを怒らすようなことは何もしてないぞ!?
実際、二人が怒っているのはカイルなわけだが…
経緯を知らない岬は、
「いーやーだーーっっ!!!注射!?注射をするのか!!!?インフルエンザの予防摂取!?絶対、僕は保健室なんかに行かないからな!!」
シフォンたちに誤解。
「は?予防摂取!?いいから早く保健室に…」
岬をずるずると強引に引っ張っていく川島とシフォン…
いやだーっ!!!と絶叫の如く大声で叫びまくる岬は気付かなかった…
岬の大切にしている宝……
よーく見てみると、あちこちにヒビが入っており、継ぎ接ぎに接着剤という透明な液体で繋ぎ止められていることに…
そして、その側には黄色い接着剤と小さな人形サイズの赤と白のふわふわぼうし…
カーテンには大きな蹄の跡。
ベランダには金属バットが無造作に投げ棄てられていることに…--。
-1-(完)
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