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それはクラスメートのある一言から始まった
「どうしよう‥
恋人から貰ったペンダントを落としちゃったみたい(泣)」
薄茶色の髪に、くりくりした瞳の可愛らしい男の子が友人に泣きついた
「え!?マジ?あれ、なんか限定モノじゃなかったっけ?」
「うわー。絶対怒るよ?どうすんの?」
泣きついてくる友人に呆れた目を向けるクラスメートは、あ!と小さく声を上げた。
「え?なに?」
「いや、思い出したんだけどさぁ… 心霊研究部の山瀬くんが言ってたんだ。この学園にいる霧島っていう人はオカルト的な力を持ってるにちがいないって!
よく、何もいないところに向かって喋ってるんだって…」
「え?霧島くん…?霧島くんなら、うちのクラスにそういう名前っぽい人がいた気がする‥」
「うそっ!?マジ?!」
「んじゃ、頼んでみなよ。ちょっと怖い気もするけど…」
「えっ!?僕、一人に行かせるの!?お、お願いっっ!!!一緒についてきてよ!
そりゃぁ、辻たちとはクラスが離れたけどさっ 初等部からの長い付き合いだろ(泣)」
泣きついてくる友人に、二人は顔を見合わて溜め息つく
「しかたないなぁ」
「ま、友達だしな(苦笑)」
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