2.『まじない』と『呪い』は紙一重 -

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…まるで、ヤクザだなと全員が全員して思った。 が、やはり岬が怖いのか誰も口にはしない。 「…貴女、生前‥‥彼のストーカーだった人でしょう?」 『な゙っ!』 「…貴女に選択の余地なんてありません。ここは大人しく、身を引いてくれませんか?でないと… 死よりもっと酷い目に合わせますよ」 『な゙っ!小僧っ 勝手なこ- ぎゃぁぁぁあぁぁ!!!あつ…ぃ! あつ…いっ!た、だすけ…・・あ゙…あ…っ…』 すぅー…と目を細め、冷ややかに見下ろすその先には女の霊が地獄炎に焼かれ、苦しげにもがく姿- その恐ろしい光景に誰もがただ茫然とした- 「…勝手?そんなことは僕がわかってるさ!あははは!だから言ったのに… 酷い目に合うって。自業自得だよ?一人で死になよ」 ――とりあえず、わかったこと-。 熱を出した岬はいつもとテンションが違い、喋り方はコロコロ変わり、性格もいつに増してヤバい… 結果、 熱出てるときはいろんな意味で危険だ。要注意。 そう志紀の頭にインプットされた。 .
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