2.『まじない』と『呪い』は紙一重 -

25/27
前へ
/82ページ
次へ
「一件落着ですね、先生」 「………」 「それじゃあ、僕はこの辺で…(ガシッ!)えっ… 先生!?」 「まぁ待ってください。まだ私との話が終わってませんよ?何処に行く気なんですか、霧島君?…私が気づいてないとでも?ん??」 岬を逃がさんとばかりにしっかり腕を掴む志紀はニッコリ- 「貴方、風邪ひいてるでしょう?」 ギクリ、岬は冷や汗が伝うのを感じた 「な… にを言って…」 「子供をいじめるのって愉しいんですよね- 特に、病院嫌い注射嫌いの子供はとくに… 無理矢理連れていくと、どうなるんでしょうかね?霧島君」 途端、サッと青ざめる岬。志紀は愉しげに、くっくっ…と小さく声を洩らす。 「-と、そろそろお迎えの時間みたいですね」 「あ、あああの志紀先生っ 手を離して!」 だんだんと大きくなる足音に岬の顔から血の気が引いていく- .
/82ページ

最初のコメントを投稿しよう!

1383人が本棚に入れています
本棚に追加