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「一件落着ですね、先生」
「………」
「それじゃあ、僕はこの辺で…(ガシッ!)えっ… 先生!?」
「まぁ待ってください。まだ私との話が終わってませんよ?何処に行く気なんですか、霧島君?…私が気づいてないとでも?ん??」
岬を逃がさんとばかりにしっかり腕を掴む志紀はニッコリ-
「貴方、風邪ひいてるでしょう?」
ギクリ、岬は冷や汗が伝うのを感じた
「な… にを言って…」
「子供をいじめるのって愉しいんですよね- 特に、病院嫌い注射嫌いの子供はとくに…
無理矢理連れていくと、どうなるんでしょうかね?霧島君」
途端、サッと青ざめる岬。志紀は愉しげに、くっくっ…と小さく声を洩らす。
「-と、そろそろお迎えの時間みたいですね」
「あ、あああの志紀先生っ 手を離して!」
だんだんと大きくなる足音に岬の顔から血の気が引いていく-
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