3.熱は熱でも‥

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バッと勢いよく立った岬に医者の男は慌てて止める 「だめだ!キミはあの高さから落ちて来たんだぞ!!右腕も折れてるようだし、一応、頭も精密検査とか――‥ いや、それもだけどキミ… 熱があるね? 少し高いようだが…」 「大丈夫だよ。異常がなければ一週間の入院で――『いえっ 至って健康なので失礼しますっっ!!!!』 すくっと立ち上がった岬は全速力でその場から逃げた。 「なっ! 待ちなさい君!!なんてことだ!!右腕だって骨折しているんだぞ!?」 白衣のポケットから、ごそごそと取り出した携帯で電話をかけた プルルル――…  ピッ、 「私だ!!実は――――…‥」 このかけた電話が岬の新たな逃亡劇の幕開けとなった…。 .
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