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バッと勢いよく立った岬に医者の男は慌てて止める
「だめだ!キミはあの高さから落ちて来たんだぞ!!右腕も折れてるようだし、一応、頭も精密検査とか――‥ いや、それもだけどキミ… 熱があるね? 少し高いようだが…」
「大丈夫だよ。異常がなければ一週間の入院で――『いえっ 至って健康なので失礼しますっっ!!!!』
すくっと立ち上がった岬は全速力でその場から逃げた。
「なっ! 待ちなさい君!!なんてことだ!!右腕だって骨折しているんだぞ!?」
白衣のポケットから、ごそごそと取り出した携帯で電話をかけた
プルルル――…
ピッ、
「私だ!!実は――――…‥」
このかけた電話が岬の新たな逃亡劇の幕開けとなった…。
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