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片手で運転していた岬はしだいにヒドくふらふらし… 最後には自転車ごと横に倒れてしまった。
ﾋﾟｰﾎﾟｰﾋﾟｰ…ｯ
救急車のサイレンも岬の逃亡劇の終わりを告げるかのように途中で途切れる。
救急車の中からは後ろが開き、担架を持ったお兄さんたちが岬に駆け寄った‥
「まったく…。腕折れてんのに、必死になって救急車から逃げる奴は初めてだよ」
救急車の隊員たちはそれはそれは呆れていた。中には苦笑いしてる隊員もいた
「病院とか苦手なのはわかるけどね…」
担架に運ばれる岬は尚も抵抗していたが、隊員たちに押さえられ、学園の病院に強制送還された。
もちろん、強制送還された岬に待っていたのは――‥
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