4.白雪姫- 配役決めpart①

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「テメェは何でっ んなことまで知ってやがんだ!?」 白雪の言い分も、尤もである。 「え?だって、ほら僕‥ 鏡ですから」 さも当然とばかりに応える鏡に白雪は周りにある机を八つ当たりに蹴りまくる 「だめですよ白雪姫。いくら本当のことで恥ずかしいからって物に当たるのは…」 鏡から聞こえる溜め息に、白雪はもうモノを壊しまくるっ 『し、白雪姫っ Σちょっ駄目だって!!』 ナレーター慌てて止めるが白雪姫の鋭い眼光に撃沈。 そんなとき、誰かが言った 「なぁ… 鏡はなんでも答えてくれるのか?」 「鏡ですから」 「じゃあっっ 教えてくれ!!俺の恋人は浮気してないって言い張るんだけどよ!! 絶対してると思うんだ!なぁ頼むっ!!教えてくれないか?」 ――‥ しかし、 「…………」 鏡は無言。 口を開けようとすらしない… 「なんでっ なんで教えてくれねぇんだ!!!?」 叫ぶ二年の先輩を前に鏡は無言で、すぅーっと紙で作ったお手製の賽銭箱を鏡前に置く。 見ると箱には… 情報料1万円と書かれていた。 く…っ! しかし、いつもより安い金額に・・・ 「ほら、入れたぞ」 しかたなく入れるも、鏡は無言。 「今度はなんだよっ!?」 怒鳴り出す先輩に鏡はホワイトボードを賽銭箱の横に置く。 ホワイトボードに書かれていたのは… 『賽銭箱に1万円を。入れたら鏡に問う呪文を…』 と書かれていた。 .
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