4.白雪姫- 配役決めpart①

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「鏡に呪文…?」 先輩は首を傾げ、 「鏡に呪文って言ったら、やっぱりアレじゃないかな? さっき、継母が言った…”鏡よ鏡…”ってやつ。」 隣にいた友人が言った。 「えっ あれ‥ マジでやるのかよ!?」 先輩、驚きに顔を歪める。 「だって… 本人がさ、鏡に成りきってるんだから、それ言わないと応えてくれないんじゃない?」 友人の尤もな言い分に、先輩はあまり乗り気じゃないが言った 「か… 鏡よ 鏡、応えてくれ!!俺の恋人は浮気しているのか?」 周りから視線を浴び、羞恥に顔を赤くしながらも先輩はなんとか言い切った‥ 「はい。鏡です。鏡は嘘偽りない事実しか述べません‥ 恋人、嶋谷 照が貴方に隠れて親友の安田 郁と、ピー!!なことしてるとか、二股してるとか、鏡は事実しか述べることができません」 鏡がしれっと応えた瞬間、先輩は発狂し、走っていってしまった…。 「「「……………」」」 「鏡よ 鏡、アイツは何処に行ったんだ?」 「問い詰めるが如く、恋人の元へ向かったのでしょう。 迎える結末は、 修羅場。鏡の予言はズバリ当たる!」 (おめぇのせいだろうがっ!!) 鏡の言葉に内心、突っ込むが誰も口に出さないところを見ると、やはり鏡にバラされたくないのだろう… 人には知られたくない秘密を。 .
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