4.白雪姫- 配役決めpart①

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なんでも応えてくれる鏡に、教室は大盛り上がり。こぞって、賽銭箱に札を入れ、我先にと鏡に問う彼らは他から見れば異様な光景だった‥。 『えっ Σえぇぇえぇ!!? ちょっと!鏡っ なに勝手に商売してんの!!!だめだよ駄目っっ!! ちゃんとやってもらわなきゃ!!』 ナレーター必死。 「鏡役を演じきっている僕… ああ素晴らしい!こんなにも稼げるなんて! 演劇の練習なんて、つまらないと思ってましたけど、こんなにも稼げるなら一石二鳥ですね」 ――… が、まったく聞いちゃいない鏡にナレーターは涙ぐむ。 しかし、 このあと、鏡にも‥ 予想外なことが・・・ 「わー… 素晴らしい稼ぎですね」 今まで壁にもたれて傍観していた志紀が突然入ってきた ニコッ… 「それにしても、鏡も偉いですね」 ―― は? 何が? 鏡が首を傾げる中、志紀は言う 「皆から頂いた金を全て学園に寄附するなんて…」 「え゙」 思わず声が裏返った鏡。 「へぇ… お前が」 結城先生は感心した目、 「い、いや…っ あ、あのっ」 鏡、ひどく動揺。 極めつけは、 「じゃあ、これは理事長に渡しておきますね… 」 賽銭箱ごと志紀に取り上げられ、鏡からはくぐもった嗚咽が聞こえたとか、聞こえなかったとか‥・・。 .
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