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トントントンッ! ハッとして隣を見ると 希が私の肩をつついていた。 ‥私、寝ちゃってたんだ! 両手で自分の頬っぺたをたたいて目を覚ます。 「咲、なに寝ちゃってんの~!? ついさっきまで緊張するとか言ってたくせに~!」 「眠たくなっちゃって‥ ついウトウトしちゃった!笑」 すると希が急に思いついたような顔をして、 パンフレットに指をさした。 「そうそう! 次、笹山中学校だって! 咲の前の小学校が同じ人、いるんじゃないの?」 パンフレットを見ると、 確かに笹山中学校と書いてあった。 「本当だ~!聴かなきゃっ! 絶対いるはずだもん。」 すっかり目を覚ました私は、 小さく伸びをして、舞台に目を向けた。 すると、今の学校の演奏が終わり 舞台が暗くなった。 .
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