君のトナリで

＊３＊

ｼﾞｰｯ‥

『続きましての演奏は、
笹山中学校の演奏です。』

アナウンスの声が入る。

暗くなっていた照明が
一気にパッと明るくなった。

‥ものすごい人数。

さっきの学校の人数が少なかったせいもあって、
70人は超えるであろう笹山中学校の人数は、
それだけですごい迫力があった。

笹山中学校と笹山東、笹山西は、
同じ町にあるけれど、
中心部にある笹山中学校は圧倒的に生徒数が多い。
そのせいでマンモス校と呼ばれていた。

‥やっぱり生徒数が多いと、
吹奏楽部員も多いんだなぁと、
舞台上の迫力を見て感じた。

『準備ができたようです。
それでは、どうぞ。』

アナウンスが終わると同時に、
指揮者の先生が、
指揮棒を振り上げた。

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