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ロビーは、 他校の生徒やお客さんでいっぱいだった。 「こんなに人でいっぱいなのに、 捜すなんて無理だよ‥」 でも、私は自分で言った言葉とは裏腹に、辺りを必死に見渡して彼を探した。 見つけても、どうしたらいいかなんてわからないのに. それでも、一目でもいいから、 もう一度 会いたくて。 だけど、ロビーには、 次から次へと人が増えて、 私の視界には前の人の背中しか見えなくなって、 希の手が離されそうになった。 すると、外の方から友達の声が聞こえた。 「咲~!希~! はやく~! もうみんな集合してるよ!」 私達は、人で溢れたロビーを出て 外の集合場所に向かった。 「今はしょうがないね。 でも、絶対みつけて、話すんだからね?」 「‥うん。」 集合場所には、 もうみんなが集まっていた。 広場でお弁当を食べた後は、 いよいよ、午後の部。 私達の出番だ。 .
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