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舞台袖から
そのまま外に出て
コンク―ルの記念撮影をした。
撮影を終えてから
楽器を片付けに行こうとした‥‥
その時、
笹山中学校の人達が
向こう側の広場にいるのが見えた。
みんな荷物を持ち、
先生の話を聞いていた。
えっ‥‥
もしかして帰っちゃうのかなあ。
そんな考えが、
ふと頭に浮かんだ。
嫌だ!!!
もう次にいつ会えるかも
わからないのに‥
私は焦って
急いで楽器を片付けた。
すると、
希が私の顔を見て
「咲、どうしたの?
なんか泣きそうな顔してるよ?」
と言ってきた。
「希~‥
どうしよう―...」
そういって、
希の方へ近寄ろうとした時
私のすぐ隣に
笹山中学校の顧問の先生がいて、プログラムを見ている姿が見えた。
私は、とっさに
「あっ‥、、
あのっ!!
笹山中学校ってもう帰ってしまうんですか!?」
そんな質問をしてしまった。
顧問の先生は
私の方を見て
少しびっくりした様な顔をして
「いいえ、帰りませんよ。今は部員達を集めて
これからの行動を説明しているところです。」
と説明してくれた。
明らかに
どうして?と言わんばかりの顔をしていたので
私はあわてて
「あっそうなんですか!!
ありがとうございます。」と言い、その場を去った。
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