第一章 私のお兄ちゃん

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私が冷静になりはじめた頃、気が付くと辺りはすっかり夕暮れになり、ぽつぽつと雨が降り始めました。 「はぁ…ここどこだろ…知らないところに来ちゃったみたい…雨も降ってきたし…今日はついてないな…」 私は自分のいる場所がどこなのか全然わかりませんでした。 今私のいる場所には見たことのないような店が立ち並び、人がたくさんいて活気がありました。 「しょうがないや…携帯で電話して迎えにきてもらおうかな…」 そう思ってカバンから携帯を取り出し、開けると、携帯の画面は真っ暗で、いつまで経っても電源がつく気配がありません。
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