第一章 私のお兄ちゃん

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――私が意識を取り戻した時、私は誰かにおんぶしてもらっているのがわかりました。 そして、ゆっくり目をあけると、誰かの横顔が見えました。 「お、目が覚めたか。」 彼は私の方を向いて綺麗な笑顔をみせます。 「な、なんでここにいるの。お兄ちゃん…?」 「お前が急に出てくから…心配したんだぞ?」 お兄ちゃんはそういうと私の頭に自分の頭を軽くぶつけてきました。 「痛いよ…お兄ちゃん…」 「はぁ…まったく…バカな妹をもつと困るよお兄ちゃんも…家に帰ったら父さんと母さんに怒られることは覚悟しとけよ?ま、お兄ちゃんも一緒に怒られてやるから心配すんな!」 そういうとまたお兄ちゃんはまた綺麗な笑顔を私に向けてきました。
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