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「ねぇ…一つ聞いてもいい?」
「うん…?なんだ…?」
「お兄ちゃんはどうしてあんなことをいった私のことそんなに心配してくれるの?」
私がお兄ちゃんに聞くと、お兄ちゃんは考えることなく当たり前のようにこう答えました。
「沙希が俺の大切な妹で、俺はお前のことが世界一好きだからかな?」
「なにそれー?なんかくさい言葉だね~」
私とお兄ちゃんは二人で笑いあいました。
私はお兄ちゃんのことが確かに嫌いな部分もあります。
だけど、それは私のお兄ちゃんの胸をはって誇れる部分でもあります。
こんなにも妹思いなお兄ちゃん。
世界にただひとりだけだと思います。
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