第二章 恋の予感

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――お兄ちゃんとたわいもない会話をしているうちに、緑ヶ丘高校が視界に入った。 この辺りはまで来ると、通学中の生徒も増えるわけで… 「あ、颯人先輩だ!」 「なに?隣にいるのブラコンの妹ちゃんじゃん。朝からあついね~」 などの声も小耳に挟むようになった。 「ねぇ…お兄ちゃん?そろそろ別れて登校しようよ…」 「え?なんでだよ?別にいいじゃんか?」 「ごめん…」 そういって私はお兄ちゃんをおいて、先に学校の校門をくぐり抜け、教室のドアを開けた。 「お!沙希おはよ…って…?あれ?今日は汗かいてないじゃん珍しいね?」 教室に入ると由美ちゃんが私に声をかけてくれる。 「うん、ちょっとね…」
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