第二章 恋の予感

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――昼休みを知らせるチャイムで私は起きた。 「あはははは。沙希寝過ぎだって!寝癖ついてるし。」 由美ちゃんは私をみて笑っていた。 「笑い事じゃないよ!なんで起こしてくれないのさ!」 「いやぁ…気持ちよさそうな顔して寝てたから…起こしちゃ悪いと思ってね~?それにしても…プッ」 由美ちゃんは必死に笑いを堪えようと口に手をあてている。 「ひどいよぉ…由美ちゃん!」 「ごめんごめん。それより、愛しの颯人先輩がそろそろ来るんじゃないの?」 由美ちゃんがそういうと教室のドアが「ガラッ」と開き、女子生徒からの黄色い歓声が聞こえる。
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