第一章 私のお兄ちゃん

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私は近づいてくるお兄ちゃんに向かってこういってやります。 「シスコンなお兄ちゃんなんて大嫌い!一緒に来ないでよ!」 すると、お兄ちゃんは悪びれる様子もなく 「俺はシスコンじゃない。ただ、妹が好きなだけだ。」 というのです。 「だからそれがシスコンっていうの!」 私はお兄ちゃんを避けるように全力で走りました。 別に私はお兄ちゃんが嫌いというわけではありません。 むしろ、お兄ちゃんを誇りに思ったりもしています。 だけど、ただ一つ… たった一つだけ… シスコンだけを直してくれればな… これが私の悩みです。
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