第一章 私のお兄ちゃん

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「ガラッ」 「お、沙希おはよ…って毎度のことながらなんでそんなに汗だくなのよ…」 教室のドアを開けると、親友の若松 由美(わかまつ ゆみ)ちゃんが私に声をかけてくれました。 「え…?あ、いやぁ…なんか晴れてるときはさ…?走りたくなるじゃん?」 「今日くもりだし…走りたくもならないよ!ホントに沙希はバカだなぁ…少しは颯人先輩をみらないなさいよね~」 颯人先輩とは私のお兄ちゃんの下の名前。 豊崎 颯人がお兄ちゃんの本名なんだけど… いつも汗だくなのはお兄ちゃんのせいなんだけどな… 私はそう思いながら「そうだね」と返事を返した。
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