22人が本棚に入れています
本棚に追加
/29ページ
―いつも通りの授業は終わり、今は地獄の昼休みになります。
実はこの時間が一番苦労するわけで…
「ガラッ」
授業終了のチャイムとともに勢いよく教室のドアが開かれ、教室中の女子からは黄色い歓声が上がります。
これもいつもの光景なわけなんですが…
私だけは決して黄色い歓声なんて上がりません。
それは…
「沙希飯いこうぜ!」
教室に入ってきた人物が私のお兄ちゃんだからです…。
「あーぁ…いいなぁ…沙希は…あんな兄ちゃんがいるなんて…羨ましいわ…」
由美ちゃんはそういうけれど、私は全然嬉しくありません。
最初のコメントを投稿しよう!