第一章 私のお兄ちゃん

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―いつも通りの授業は終わり、今は地獄の昼休みになります。 実はこの時間が一番苦労するわけで… 「ガラッ」 授業終了のチャイムとともに勢いよく教室のドアが開かれ、教室中の女子からは黄色い歓声が上がります。 これもいつもの光景なわけなんですが… 私だけは決して黄色い歓声なんて上がりません。 それは… 「沙希飯いこうぜ!」 教室に入ってきた人物が私のお兄ちゃんだからです…。 「あーぁ…いいなぁ…沙希は…あんな兄ちゃんがいるなんて…羨ましいわ…」 由美ちゃんはそういうけれど、私は全然嬉しくありません。
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