第一章 私のお兄ちゃん

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もっと普通のお兄ちゃんが良かったな… 私は時々そう思います。 私はお兄ちゃんの手にひかれ、学校の屋上に来ています。 「お兄ちゃん!手触らないでよ!恥ずかしいよ?」 「なんだよ?沙希?まさか…照れてるのか?」 「そんなわけないでしょ!」 私はそういうとお兄ちゃんの手を振りほどき、そっぽを向きました。 「素直じゃないな…」 お兄ちゃんはそういうと、屋上にあるベンチに腰をかけてお弁当をひろげます。 「なにがしょうがないのよ…」 私は仕方なく、お兄ちゃんの隣に座りました。
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