第一章 私のお兄ちゃん

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実は私がお兄ちゃんと一緒にいたくないのには理由がありました。 この学校の生徒は私がブラコンだと思っている人が圧倒的に多いわけです。 私はそういわれるのが嫌で、お兄ちゃんと学校で一緒にいたくないわけなんですが…お兄ちゃんは一切それに気づいてないわけです。 「おい?沙希どうしたんだよ?弁当まだ残ってるだろ?」 私は耳に入ってくる声が気になり、まだ残っている弁当をしまい、立ち上がりました。 「もういく…」 私はそういって屋上を去ろうとしました。 すると、お兄ちゃんが手をつかんできました。 「まてよ…?お兄ちゃんと一緒に食べたくないのか?お兄ちゃんは沙希のこと…」 「ウルサイ…」 「え?」 「もうほっといてよ!私お兄ちゃんなんて大嫌い!もっと普通のお兄ちゃんが良かった!」
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