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日も暮れはじめ
だんだんクラスの人数も少なくなってきた。
「零、一緒に帰りましょ」と愛美が笑顔を振り撒ってきた。
「愛美」
「ほら一年の冬の時まで私たち一緒に帰ってたじゃない。だから…久しぶりに一緒に帰らない?」
と顔を赤らめながら聞いてきた。
そんな愛美を凝視する事も出来ず後ろめたい気持ちで
「愛美…ごめんなさい。今日、寄らなちゃいけない所があるの。だから…」と謝った。
「わかったわ。じゃぁ明日にしましょ」
「あっ明日もダメなの」
「じゃあ明後日」
「明後日も…」
愛美の顔は濁り
「明々後日…単刀直入に言うけどいつ空ているの?」と問い詰めてきた。
「ずっ…ずっと空いてないわ。愛美、本当にごめんなさい」と愛美を振り払い教室から出て行った。
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