月光

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月の光を浴びている、 あなたは。 かぐや姫のように、 何処か 行ってしまいそうで、 僕はあなたに手を伸ばした。 「行かないで。」 僕の気持ちは あなたには届かない。 言葉だけが そこに残る。 涙が僕の頬を伝う。 「ここにいて…。」 たった一つの願いが 何故こんなにも 虚しく漂ってしまうのか。何故こんなにも 悲しみに染まりそうに なるのか。 あなたはもういない。 残されたのは、僕だけ。
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