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木々が身を凍えるように、
揺れる。
ゆったりと流れる時間に。
君は何を思っているのかな?
風が巻き起こす、
荒々しい夢の檻で
あたしはこれ以上、
心の中で泣くのをやめようと
きつく唇を噛み締めた。
ねえ、
あの時間は今も、
今も、あたしの中で
生きてるよ。
あたしが切り捨てた、
時間そのままに。
君はあたしの一部だった。
でも、
もう思い出すのは
やめよう。
どんなに
寂しくても。
君はもう知らない人。
選んだのは、あたしだから。
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