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「けどあれやな、今回暁の賭け金1万やろ?」
「ん?まあな。」
「落とせるん?」
「落とすんだよ!意地だな、意地!」
3万3万……これを成功させれば3万!!
「目がこえーよ、暁……」
大翔の声にハッと我に返り頭をかく。
「え?そう?」
「怖いな。」
「うっせえよ、竜二。」
ダラダラと4人で歩く。
古典ね……。
先生を落とすためとはいえ、古典嫌いなんだよな俺……
「暁!!」
「ん?よおヤンキー!」
「バーカ!」
綺麗に巻かれた髪を揺らしながら俺達に近寄ってきたのは、日比野あすか。
あすかは俺の元……元元カノ。多分結構前。
こいつも賭だった。ま、後腐れなく別れたから今ではいい友達。
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