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「さ、今日の授業はこの前の続きから。」
授業が始まる。
前の続きって……俺寝てなかったか?先生は黒板に文字を書きながら話をしている。
ノート……とりあえず開いてみるものの真っ白。
「……か、佳奈ちゃん、授業今なにやってんの?」
小声で話しかけた隣の席の佳奈ちゃんは結構頭がいい。
佳奈ちゃんが横で何度助けられたことか……
少し笑って小さな声で”ここ”と教科書を指さしてくれたから急いで教科書を開いた。
「なんだこれ?」
「小林くん……」
「あ、やべ……」
思わずでかい声で言ってしまい先生が呆れたような目で俺を見る。
「何かわからないとこあるの?」
「……全部。」
先生がぽかんと口を開いて動きを止める。
だから……俺古典は嫌いなんだよ……
「せんせー、暁アホやからしゃーないわ!」
「煩いよ、タケル。」
手をあげて発言するタケルを睨むと、舌を出して俺を見ている。
嫌いなものは嫌いだし、わかるはずがない。
テストはすべて直感だ!
あれ?でもこれいいチャンスじゃね!?
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