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夏休みも終わり数日たったある日。
「あーきー?暁(アキ)!起きろよ!」
「……ん、大翔(ヒロト)?」
暖かい日差しの中で授業をさぼり屋上で寝ていた俺は大翔に声をかけられ起こされた。
「お前授業さぼんなよ!」
「……大翔に言われたくねえよ!!お前もサボってるからここ来たんだろ!あーもう!気持ちよく寝てたのに……ん?竜二とタケルは?」
大翔は幼なじみでタケル、竜二(リュウジ)は中学ん時に仲良くなった。
高2になっても仲いいままでこいつらとバカやっては教師に怒られてる。
「え?あいつら?さっき連絡があって昼からくるって。」
「朝からこいよ、あいつら……で、わざわざ起こしてまでなんか用?」
俺は体を起こし長めの前髪をかきあげると横に腰を下ろした大翔を見つめた。
「用っていうか暁、あん時の彼女と別れたよな?」
「は?まあ……別れた」
結構前まで彼女と呼ばれるような女はいた。
まあ俺は別に好きじゃなかったし、だいたい4人で俺がそいつを落とせるか賭てただけだし。
「また賭ねえか?」
「はあ!?また?!めんどくせえ!」
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