序章

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何考えてんだ、こいつは。 まあ、俺は自分で言うのもなんだけどモテる。 顔がいいとかなんとか。 大翔とタケルも顔がいいらしい。 大翔は気取らない男前。 タケルは可愛い顔してるし……竜二は面白いしな。 だからってわけじゃねえけど、別に”彼女”に不自由したことない。 だからかな、大翔に 「あの子落とせるか、賭けねえ?」 なんて言われて 、簡単に 「いいよ」 なんて言っちまって…… ……はあ。賭けめんどくさい。 別に楽しんでやってた。それは認める。けど賭ってだけで好きでもない女に好きだと愛をささやきデートして…… しかも別れるのは後々面倒くさくないように別れなきゃいけない。 考えただけでまたやるのは気が重い。 「やらねえ?」 「……一応聞くけど誰?」 賭をするにも人物が大事。 自分がノれないなんてもっての外。 まあ、”賭け”っていうからには、落とせたら微量だけどお金はほか3人からもらいます。 「俺的にはな、生徒じゃもう面白くねえからな。」 大翔は答えずにパックジュースをズボンのポケットから取り出し差しだす。
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