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そうこうしているうちに、ローズの家が見えてきました。
「ここでいいわ、アルフレッド。あなたはこれからどこへ?」
ローズが小首を傾げながら言うと、
「私は、森の中心に向かいます。」
と、少し真剣な面持ちでアルフレッドが言いました。
その言葉にローズはとても驚きました。
「ダメよ!そこだけは…
森の中心に立ち入った人は何人たりとも戻って来れないのよ?」
前にも、ローズの家に少し休ませて欲しいとやって来た男がいました。
その男は、森の中心に向かう、すぐに戻るからとローズに言い残したまま、戻って来ることはありませんでした。
「私、何人もの人を見てきたわ。でも、誰も戻ってきた試しがないの。アルフレッド、あなたまで…」
ローズは込み上げてくるものを抑えきれずそれ以上言葉をつなぐことはできませんでした。
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