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お客はメニューが多いと嬉しくなって隅から隅まで目を通し、注文が増えてしまいがちになる。
そもそも、店には「これを売りたい」というメニューがある。
メニューには、目立つ位置と目立たない位置があり、売りたいメニューは、客の目につくところに表示されている。
メニューで一番目立つ位置は、ブック型の場合は、開いたときの左上。
ペラ一枚のメニューなら、一番上。
店側の売りたいメニューは、その場所に書いてあることが多い。
一冊や一枚では、そのメニューを紹介できるスペースがかぎられている。
そこで、レストランでは、メニューの冊数を増やして、それぞれの目立つ位置に売りたい品を配置して、お客の気を引こうという寸法。
一冊しかメニューがない場合でも、文字が太字の場合や、文字間隔が開いている、色つきの文字になっている、線で囲んであるなどの装飾が施してある。
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