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誰にも言えないこのキモチ
「唯!おはよっ♪」
「おはよう、美知瑠!」
朝。大好きな人、
奏に会えて、
一緒に学校まで行って。
同じクラスで。
幼なじみで。
家が近くて。
いつも一緒にいた。
優しくて、
しっかりしてて。
でも、どっか抜けてて・・
そんな奏が、
いつの間にか
たまらなく
好きになってた。
キモチに気づいてから、
3年も経ったのに、
思いを伝えれずに。
伝えちゃったら、
あたしと一緒に
学校に行って
くれなくなっちゃう…。
あたしの手を引いて
歩いてくれなく
なっちゃうでしょ?
…そんな風に、
自分に言い訳ばかり
してたら、いつの間にか
手遅れになってた。
奏は・・・・・・。
あたしの友達のことを
好きになっちゃってた…
「今日も月野と一緒に来たんだね♪」
「うん!」
「羨ましい…。仲良すぎだよっ!!あたしなんて、付き合ってんのに全然そ-ゆのないよ…」
奏の好きな人…
美知瑠には、
彼氏がいる。
それなのに、
奏は美知瑠を
思い続ける…。
「そうなの?でも、あたし達付き合ってないし・・・。」
付き合えたら、すごく
嬉しいんだけどね…?
いつも心の中で思う。
そんなの無理だって
分かってるけど・・・・。
「そうだよね~!!もったいない!!向こうが思ってても、唯は眼中にないんでしょ?」
「…うん」
美知瑠には、
なんとなく、
『奏のことが好きだ』
って言えなくて…。
ものすごく悪いと
思ってる。
「だよね~。なんか…ハァァ。恋愛は、難しいわっ!!」
美知瑠は、
大きなため息をついて、
自分の席に戻って
いった。
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