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どうせ俺より楽な病気だろ
そんな事を思いながら
慶君を眺めていた
明るい笑顔で楽そうなコイツを
ぶっとばしたくなった
俺より楽な病気だから
こんな笑顔なのか……
本当に嫌いだなコイツ……
そんな事を思ってると
看護師が来た
『慶君っっ!!!!』
なんだか凄く怒っていた…
「自分の部屋に戻りなさい」
冷静になった感じだ…
「はぁ~い」
慶君も素直に答えた
『ガラガラガラ』
慶君が出ていくのを見た看護師は
僕に
「慶君は凄いでしょ」
なんだ誉めているのかと
思っていると
「あと1月しか寿命が無いのにね」
その言葉を聞いた瞬間
僕には電流が流れたかの様な
衝撃が走った…
「なんで???」
「なんであんなに元気なの??」
その言葉を聞いた看護師さんは
答えてくれた
看護師さんが話した内容は
よくわからなかってけど
たぶん
こういう事らしい…
慶君は7年間ずっと入院していて
その時に亡くなったり
退院していった人達は
不思議とみんな笑顔だった
だから
僕も笑顔で明るくいないと
ならないと思ったらしい……
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