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栄子達女性陣は左側の女性用更衣室へ,タケルと吾郎は女性用とイカ用の間にある男性用の更衣室に入った。
吾郎「さて…着替えるってなにに着替えるんだか…」
タケル「吾郎兄ちゃん,なんか黄色い服があるよ?」
吾郎「あん?」
吾郎は畳まれて置いてあった服を広げた。
吾郎「…あ」
タケル「これって…」
栄子『私たちの仕事着じゃねぇかぁ!!』
吾郎たちの心の叫びのように隣の部屋から栄子の声が聞こえた。
吾郎「…あいつはいい漫才師になれそうだ」
タケル「ははは…」
~~♪
タケル「ん?」
吾郎「タケル君,どうした?」
タケル「イカ姉ちゃんの部屋から歌が聞こえるんだけど…」
タケルはイカ用の部屋に接してる壁に耳を当てた。
イカ娘『…エ~ビ太郎さんエビ太郎さん,お腰に付けたエビ団子~,1つ私にくれなイカ?』
吾郎「タケル君,相手がイカでもそういうことはよくないぞ?」
タケル「…ドナドナのトーンで桃太郎の替え歌を歌ってるよ」
吾郎「うわっ,ちょっと気になる」
吾郎もタケルに続き耳を当てた。
イカ娘『…ダメでゲソ?なんでくれないでゲソ?欲しいでゲソ』
吾郎「…1人芝居始めたぞ?」
タケル「しかもエビ太郎に拒否られてる設定だよ」
イカ娘『エッビエビたっろたろうゲッソゲソ~………はぁ』
タケル「…なんかこっちまで悲しくなってきた」
吾郎「これ以上聞くのはよそうか」
タケル「うん」
吾郎たちが着替え終え部屋を出るころ,イカ娘の『イカスミアタッ~ク』という声が聞こえてきた。
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