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外に出ると、もう朝日が顔を出していた。
ああ、夏だったっけ…。
季節を気にしたのは本当に久しぶりだった。シンのことしか考えていなかったから。
最後に、あの海岸から海を見たい。
私は海に向かった。
海は、寄せる波に太陽の光がきらめいて、驚くほど綺麗だった。
私は吸い寄せられるように、海に入った。
海から、空を見たかった。
「冷たっ!」
朝の海の水は冷たかったけど、なぜか心地よかった。
私はまた、海に沈む。
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