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ゴーグルは、ないけど。
ゴーグルを貸してくれたシンは、いないけど。
私は海の中で目を開く。
やっぱり、それは素晴らしかった。
「―…ミ!ナミ!」
シンの声が聞こえた気がした。
ああ、あの不思議な雰囲気は、シンが海だったからかもしれない。
「ナミ!よかった…」
ぐいっと腕を引っ張られて、立ち上がるとそこにはシンがいた。
「なん「なんでいなくなるの…?」
驚くほど悲しそうにシンは呟いた。
「シンの側にいたら、迷惑かなって…。」
「そんなこと思ってないよ。僕はナミが好きだよ。」
シンは私を抱きしめた。
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