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「だっ、て…シンはみんな大好きじゃない!私の好きとは違うでしょ!?最近、バイト入れて帰ってこないし…も、もう迷惑なんだ、って…」
気がつくと私は泣いていた。
言葉にすることで、溜め込んでいた気持ちが溢れたのだ。
「僕は、ナミが好きだよ。みんなとは違う、好き、だよ。」
そしてシンはまた、私の頭を撫でる。
「帰ろう?ナミ。」
私は黙って頷いた。
そして差し出された手を、もう一度掴んだ。
あの日のように。
帰り道で、シンが言った。
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