ノットビコーズ

14/18
前へ
/48ページ
次へ
「だっ、て…シンはみんな大好きじゃない!私の好きとは違うでしょ!?最近、バイト入れて帰ってこないし…も、もう迷惑なんだ、って…」 気がつくと私は泣いていた。 言葉にすることで、溜め込んでいた気持ちが溢れたのだ。 「僕は、ナミが好きだよ。みんなとは違う、好き、だよ。」 そしてシンはまた、私の頭を撫でる。 「帰ろう?ナミ。」 私は黙って頷いた。 そして差し出された手を、もう一度掴んだ。 あの日のように。 帰り道で、シンが言った。
/48ページ

最初のコメントを投稿しよう!

19人が本棚に入れています
本棚に追加